ズッキーニのツナ印籠詰めトマトソース煮
Zucchine ripiene di tonno al pomodoro
太陽燦々に浴びて育ったイタリアの夏野菜たちは、艶々とカラフル!見ているだけで陽気に楽しくなります。どの野菜たちも個性的で顔でも描けてしまうのではないかと思うほど、ずっしり大きく豊かな表情をしています。
今回の主役のズッキーニですが、日本のスーパーでも手軽に手に入り人気上々です。ウリ科カボチャ種に属し、原産地のメキシコから16世紀にペポカボチャとして渡り、イタリアで改良されて生まれた野菜です。栽培、流通の効果の良さ、調理も食べるのも簡単、リーズナブルでい栄養価も上級。旬の夏は、マンマ達の強い味方であるのは問題ありません。種類としては、シーズン通して栽培されるSCURO LUNGOの他、花付きで市場に並ぶことの多い筋柄特徴的なROMANESCO、あっさり癖のない味わいで白みを帯びたBIANCO LUNGO、コロンと丸い形で歯ごたえのしっかりめのTONDO DI NIZZA。他にも瓜状のものや、トランペットのように長く先端が広がったもの、またかぼちゃのようにゴツゴツしたものまで。こんなに豊富に並ぶのも、季節ものだからこそ。マンマ達を見習って強い味方とし、ズッキーニ三昧といきましょう。
今回は、ゴロゴロと大きめのズッキーニの中身をくり抜き、詰め物をして丸ごと味わえる2品を取り上げてみます。
一品目です。濃緑で太長く比較的まっすぐなSCURO LUNGO種を選びます。それを専用のくり抜き器かグレープフルーツ・ナイフを使って中身を取り除き、印籠状にし、ツナを詰めてトマトソースで煮たものです。
材料:目安4人分
作り方:
次の2品目は、6月からが旬のTONDO種を使います。ヘタのついた上部を蓋に見立て、下部はくり抜いて器にします。カポナータを詰めてオーブンでじっくり焼き上げた夏野菜を満喫できる一品です。挽肉や海老クリームやチーズを詰めたものは熱々が美味しいですが、野菜なら冷菜にもなり真夏におすすめです。アンチョビやパンチェッタまたチーズを入れなくても十分美味しい野菜料理です。ベジタリアンやダイエット中の方にも食べ応え抜群です。TONDO種の代用に長いタイプを縦二つ割にし、スプーンでくり抜きボート型で焼くのもいいでしょう。
丸ズッキーニのカポナータ詰め ~Zucchine tonde ripiene di caponata~
材料:目安4人分
作り方:
下ごしらえ:包丁でズッキーニのヘタをスパッと横切りに形を整えたら、海水ほどの塩水に1時間位漬け灰汁抜きします。
~ I piatti sono pronti e buona pettito! ~
《協力:後藤知美さん》